定点忍法無人島漂着(2021年2月28日)

沼の底を突き破って、手漕ぎ舟で大海に漕ぎ出しましたが、そろそろどこかに漂着しなければ・・・この際、無人島でも良い。というワケで、新たに戦国歴史忍法小説など。

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・・・『のぼうの城』をワリと夢中になって読めたので、コチラも・・・まあまあ、夢中になって読めました。何も考えず、スペクタクルな合戦シーン&数々の陰謀満載の忍法小説・・・と思って読めば、十分楽しいし、戦国時代の中でも伊勢・伊賀というマイナー地域&織田は織田でも信長ではなく次男の信雄という地味なところを取り上げる時点で面白く、かつ、随所に人間の滑稽さ・切なさ・素晴らしさも垣間見え、退屈せずに・・・なのに、何だか不思議に消化不良。主人公の超絶忍者への感情移入が難しく、最後の数ページで人としての真の苦しみがあっという間に語られてしまうのが勿体ない。もっと前半から随所にこの男の悲しみや苦悩を匂わせるくだりがあれば・・・『のぼうの城』もそうだったのですが、この人の歴史小説は面白すぎて、悪く言えば盛り込み過ぎて、どこに読後の心を着地させれば良いか難しい。本作では、主人公は徹底的に悪漢として描き、裏の主人公に人として悩み惑い苦しむ誰か一人だけを据えて、その裏主人公の魂の再生物語・・・だと分かり易いのかも。ま、全然面白いんですけどね。多分映画化とかには向いてそう。であれば、もうエンターテインメントに徹しても・・・いや、十二分に面白いんですよ。漂流中にもかかわらず、ワリと一気に読めましたから。でも、この人が合戦とか陰謀を封印して、恋愛小説とか人情モノをじっくり書いても面白いのではないかと思ったりもする。

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